今回の記事ではイベント業界のお客様(クライアント)となり得る人たちに向けてどのようなWebサイトを作れば良いのかという解説をしていきます。
イベント業界のWeb担当者の方は参考にして見てください。
1.イベント業界の市場規模・成長率
2.イベント業界の課題
3.イベント業界のお客様とは(ターゲット)
4.Webサイトでどのような部分を解決できるか
5.Webサイトに必要な機能と具体例
1.イベント業界の市場規模・成長率
2018年1月~12月の国内イベント消費規模は17兆3,510億円と言われており、平成24年の調査から7年連続で成長していると言われています
その背景には、2つ考えられ、
一つはここ数年に渡り、日本でのビックイベントが多く開催される予定があります。
ラグビーワールドカップや東京オリンピックなどのビッグイベントや2025年には大阪万博なども控えています。こういったビックイベントが近年日本では多く、イベント業界の盛り上がりの一つに理由に挙げられます。
もう一つはSNSの普及に起因すると考えられます。
SNSはアイドルや有名人との間接的接触や自分の趣味や価値観の共有がとても身近になり、イベント情報の取得やイベントそのものが身近になり参加しやすくなってきたと言えます。
現在日本では「ブランド物などの所持」から「参加型体験などの経験」に対する需要が変化しつつあり、「モノ」から「コト」へとリアルな体験などが普及していく可能性が大きいと考えられます。
2.イベント業界の課題
イベント業界の課題は大きく分けて3つあると考えています。
- ①集客
- ②宣伝
- ③協賛・人材・会場の確保
①集客
イベントをやる上でどうしても必要になるのがお客様になります。
どんなに楽しかったり、素晴らしいイベントでも、お客様がいなければ、利益を追求することができず、継続的な開催ができなくなります。
そうなれば、事業の発展が難しく、いくらアイデアがあっても実際に開催しても赤字になってしまいます。
イベントは開催する前に必要備品や会場費等が決まってしまうことが多いので、集客はイベントを開催する企業において、一番重要で必須項目になります。
②宣伝
集客をする上で大事なのが、宣伝です。
いつ、どこで、どんな人が集まるのか。どのようなコンセプトでイベントをやるのか
このような最低限の情報は告知する必要があります。
ですが、イベント業界では自分たちでの宣伝ではなく、集客サイトに自分たちのイベントを掲載する形をとっている所がほとんどです。
集客ができればそれで良いと思うところもあると思いますが、集客サイトに送客料なども払わなければ行けないので、利益率が下がってしまうのも現状です。
できれば集客サイトとは別で自分たちのイベントを宣伝・集客できる媒体を作ることで利益率の増加につながると考えられます。
③協賛・人材・会場の確保
イベントを開催する際に必要なのは、会場と運営する人材、それに伴う費用になります。
大きな会場を借りるのにはそれなりの費用がかかり、大手などは自社で費用を負担することができますが、自社で負担するのはかなり厳しいというイベント会社も多いのでは無いでしょうか?
小規模・中規模事業者などは協賛などを募り、資金調達をすることがあります。
その際に必要なのは、イベントの計画性などもありますが、一番の判断基準は信用になります。
イベントの実績や運営会社の情報には、協賛企業も慎重になり、信用をしてもらうのは一朝一夕でできるものではありません。
まずは会社の紹介・実績を知ってもらえる媒体を作ることができれば、最低限の信用はしてもらえるでしょう。
3.イベント業界のお客様とは(ターゲット)
イベント業界のお客様とは
- 1.開催するイベントを楽しんでもらうお客様
- 2.イベント開催の仕事を依頼してもらえる企業(クライアント)
です。
イベント業界は、場合によってBtoB/BtoCの両方がお客様となり、柔軟にお客様の属性を変えることができます。
1つの分野に特化したイベントであれば、PDCAサイクルを繰り返してより良い宣伝の仕方を見つけられると思いますがイベントのコンセプトが毎回変わると企業はしっかりと分析を行い、ターゲットを絞らなければ、うまく宣伝し、集客することが難しくなります。
ですが、イベント業界はお客様から一度でも信用してもらえると、イベントのリピーターになってもらえることも考えられるので、
企業や個人のお客様に対しては信用と、参加しやすくわかりやすいプラットフォームを作ることが重要になります。
4.Webサイトでどのような部分を解決できるか
ではWebサイトではどのような解決策を生むことができるのか。
・Webサイト上で、過去のイベント実績や情報を載せることで事業者の信用が上がる。
・Webサイト上で宣伝記事を書き、SNS上で拡散することにより、多くの人に認知してもらえる。
・事業者のWebサイトがあることにより、お客様が検索したときにイベントが探しやすくなり、お問い合わせが来る可能性が増える。
・集客サイトに頼んでいた自社でも集客ができるようになるので、利益率が上がる。
・宣伝し、集客するまでの流れで、人員削減をすることができるので、人件費削減につながる。
・少人数で更新~運用まですることができるので、広告宣伝費などもかけなくて済むので費用を抑えられる。
・イベントに関するブログ記事を書き、見てもらうことにより、ファンを作り、リピーターを作れる可能性が増える。
このようにイベント業界のWebサイトではSNSとうまく連携することにより、自社での集客力UPを目指すことができ、広告費も集客サイトに掲載することを少なくすることができれば利益率も上がります。
更に大きな効果としては、自社サイトでブログやイベントなどの実績を更新し、拡散することで、信用と認知度が増えることが考えられます。
5.Webサイトに必要な機能と具体例
イベント業界のWebサイトで必要な項目は最低でも
- 1.会社概要
- 2.事業内容
- 3.業務実績
- 4.イベント告知
- 5.お問い合わせ
は必要になります。
1.会社概要
会社概要で必要な項目は
・企業/経営理念
理念は会社がどのような目的を持っていて、なんのために存在しているのかを取引先やお客様に知ってもらうことを重視します。
基本的には理念とは企業の存在意義や特色などをしってもらうためには欠かせない欄です。
・代表挨拶
代表挨拶は理念と似ている部分がありますが、どのような代表が経営している会社なのかを知ってもらう欄になります。
代表の想いを書いたり、代表自身の言葉で表現をしていくことで、理念同様に会社の特色が見える欄になります。
なお、代表者の写真など入れると更に印象良くなります。
・会社情報
会社情報での必要項目は以下のとおりです。
- ・会社名
- ・代表者名
- ・所在地
- ・TEL/FAX
- ・創業・設立
- ・資本金
- ・事業内容
- ・取引先etc…
など、会社としてのプロフィール情報を載せる欄になります。
2.事業内容
事業内容はどのような事業をしているのか詳しく説明することができます。
例えば、イベント業界であれば、プロモーション別に紹介することができます。
更に最近では動画コンテンツなどの制作も一括で請け負っている会社も多いので、動画制作などの紹介もできます。
基本的には事業内容の説明でですが、イベント業界では企業の特色等も大きく出ると思うので、事業内容内に特徴や特色、社会意義なども記載しているところもあります。
もちろん別ページで作っても大丈夫です。
HPに訪問された際に企業がどのようなことができるのかをしっかり説明することが事業内容のページの意義です。
主に仕事などを依頼される場合には、この事業内容を見てから問い合わせが来ることが多いでしょう。
3.業務実績
仕事を依頼する上で最も信用として見られるのが、業務実績になります。
イベント業界の場合は業務実績が仕事を依頼する上で最も重要なpointになると思います。
- ・過去にはどのようなイベントを開催したのか。
- ・どのような業界のイベントを開催したのか。
- ・どのような規模でイベント開催したのか。
- ・過去にどのくらいの数のイベントを開催したのか
など実績に勝る信用は少ないと思うので、事業内容と同様にWebサイトの中では重要な項目になります。
4.イベント告知
イベント告知は自社でイベントを主催する企業に必要なページです。
集客サイトだけで集客している企業もありますが、自社からの広告として、ブログ記事などを投稿し、SNS上で拡散することが可能になります。
更にリピーターが直接Webサイトを訪問する際に次回イベントをわかりやすく認識することができるので、イベント告知ページは用意して損はないと思います。
5.お問い合わせ(イベント申し込みフォーム)
お問い合わせは個人の方や法人の方が企業に対して問い合わせをする項目になります。
いわゆる、企業の窓口になるので、必ずつけましょう。
問い合わせから仕事の依頼や業務に対しての質問なども来る可能性もあるので、大切な項目になります。
イベント業界では、イベントの申込みを直接Webサイトで管理することも可能になります。
イベント告知と一緒に申し込みフォームを用意しておくことで応募などの受付と自社サイト管理することでイベント当日の業務の効率化や、予め参加人数の把握ができ管理がしやすいというメリットもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
イベント業界のWebサイトは
Webサイトを訪れた潜在顧客、取引企業、顧客に対しての信用づくりとWebサイトを通じたイベントの宣伝・集客などを可能にします。
業界の成長率と並行して売上を伸ばせるようにまずはWebサイトを利用して、会社の基盤づくりをしてみてはいかがでしょうか。
この記事が読者の参考になれば幸いです。